セカンドアクトの岡本です。
最近の新人さんたちとの距離感や接し方がよくわからなくて…。
今更なんですけど、Z世代ってそもそもどんな人達?
40代、50代の管理職の方からこのお悩みをよくお聞きします。
我が子に近い年齢の社員ですし、育ってきた環境や仕事に関する価値観そのものが違うことが多いので、「わからない」というのも納得。
こんなお悩みが少しでも解消して、良き仲間、良き組織を目指していただきたい。
そんな想いで綴ります。
Z世代って何?
Z世代とは、1990年代後半から2010年代初頭に生まれた世代。
しかも、「ゆとり教育」を受けた世代でもあります。
私たち昭和世代は、円周率は、
3.14159265359……
必死に覚えましたよね。
しかしZ世代では、
「およそ3」
およそ3って・・・
絶対すぐ覚えらえるじゃないのってある意味羨ましかったりします。
Z世代はどのような環境だった?
- 競争より協力を重視
- 運動が苦手な生徒のために、徒競走では順位なし
- 勝ち負け、白黒ではないスタイル
このようなZ世代の皆さんも今は20代〜30代。
社会のあらゆる方面で活躍されています。
皆さんの職場にもいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなZ世代の皆さんの仕事のお悩みはもちろんあります。
1. 仕事の意義とやりがい
会社の魅力とか終身雇用とかではなく、自分の価値観に合った仕事を求める傾向が強いのがZ世代。
正社員、非正規社員、派遣社員、フリーランスなどの枠にそれほどこだわりはない。昇進などにこだわらない。
2. デジタルネイティブのジレンマ
携帯、スマホとともに育っているが、テクノロジーに関して、スキルアップしているかというとそうではない。
パソコンを持っていない、使いこなせないという人も一定数いる。
新聞はとらない、テレビもほとんど見ない。
ほぼスマホ完結。
ググる(Google検索)は死語。InstagramなどのSNSから情報収集。
3.柔軟な働き方の追求
リモートワークやフレックスタイムなど、転勤がない、休暇取得率など、自分のライフスタイルにあわせられる柔軟な働き方を望む。
伝統的な9時-5時のオフィス勤務に対する抵抗感あり。
学校現場などにおいては部活で週末出勤するのは好まず。
4. ワークライフバランスの確保
仕事とプライベートのバランスを取りたいという強い意志がある。
仕事に追われる生活を避け、個人の時間や趣味を大切にする。
「ワークライフバランス」という言葉にも違和感があり、「ライフワークバランス」のイメージが強い。
5. 対面・リアルコミュニケーションが苦手
友達とのやり取りはほぼLINEで完結する環境で育ってきているため、対面でのコミュニケーションや電話応対に苦手意識が強い。
また、競争や高い目標、高圧的な指示や指摘、指導への耐性が弱い。業務時間以外の関わりや飲み会は敬遠する。
いかがでしょうか。
育ってきた環境が大きく違うため、仕事に対する価値観がもともと違うということを我々昭和世代は理解しておくことが大事。
我が家の娘3人のうち、2人は社会人。
いずれも公務員なのですが、就職する前から、「ずっとここで働くつもりはない」と。
親の私は目が点。
将来、結婚しても働き続けられるよう国家資格取得を促し、大学、大学院まで行かせたのに(これは親の勝手な想いですが)。
えーー、せっかく入社した職場あっさり辞めるつもりなのぉ💦
と昭和世代の私はなんともいえぬ気持ちになったのは事実です。
Z世代との上手な関わり方
まず絶対条件として、
育った環境や価値観が違うということを理解すること。
その上で、Z世代の関わり方、プロセス、育成のステップをご紹介します。
こちら側の「べき論」はいったん横におく
自分の中のアンコンシャスバイヤスやべき論があると受容できない。
受容、共感する
ここで傾聴が出番です!自己一致できればなおベター。
理解しやすいような言葉や背景を丁寧に伝える
「自分で調べろ」「考えろ」という頭ごなし、一方的な押し付けはNG。
感情をしっかり傾聴する
本人がいまどんな感情を抱えているのか、ここがわかれば対策が打ちやすい。
マイナスの感情を軽減する方法を共に考える
マイナス感情を放置すると、モチベーションダウン、離職につながりやすい。
小さな成功体験が積めるタスクを提案し、実践を見守る
最初から高い目標や、困難なタスクを与えず、「できる」という自信を積み重ねられるように。
タイミングよく褒める
観ていないと、褒めることすらできません。目をかけ、気にかけ、タイミングよく具体的に褒めてあげることが大事。
先輩の背中を見て育ちなさい!
こんな時代ではありません。
がむしゃらに頑張ってきた方からすると、「なんとまぁ手緩い」「そこまでこちらがやる必要ある?」と思われるかもしれません。
しかし、彼ら彼女らが悪いわけではないんです。
そんな環境で育つようにしたのは社会そのものなので。
逆を言えば、彼ら彼女らにはできるけれど、我々昭和世代にはできないこともある。
お互いが学び合い、高め合うことで、相乗効果がでる。
価値観の違いを合わせることは難しいですが、心の奥にある心の声、心の音に傾聴することで、彼らのひたむきな情熱を引き出すことはできます。
だからこそ、ここでも
傾聴することが大切!
ただし、上司の方、管理職の方にお伝えしておきたい大事にする軸があります。
傾聴するが、迎合はしない。
配慮はするが、遠慮はしない。
仕事ですから、何でもかんでも合わせる必要はないので。
そのためにも、掲げられている会社の理念やビジョンの実現に向けて、共に歩んでいく仲間としてお互いがリスペクトできるといいですね。
理念やビジョンって本当に大切だなぁと思います。
ちなみに、セカンドアクトのビジョンは、
「傾聴」を通じてキャリアの不安を自信と笑顔に変えたい!
一人でも多くの方が自分のキャリアに自信をもって一歩、二歩と前進していただきたいんです。
自信が笑顔になれば、自分も周りも笑顔の花が咲く。
そうすれば、地域、社会にも笑顔の花が開き、日本が明るくなる。
こんな壮大な想いから、私も小さなはじめの一歩を踏み出しました。
Z世代がどうとか、昔がどうとか、そういうのよりも、ありたい未来のために、自分には何ができるのか・・・。
これをそれぞれが考える世の中になればステキですね。
「変化は人生の法則であり、過去と現在だけを見ている人は、未来を見逃してしまう。」
ジョン・エフ・ケネディ
今日はここまで。
今日もしなやかにお過ごしください。
今日のひとこと
Z世代の良いところを「傾聴」で引き出し、組織やチームの活性化へ