セカンドアクトの岡本です。
職場において、学校において、家庭において、友人関係において、一番の悩みは、
「人間関係」だと言われています。
今、この瞬間でも、対人関係に頭を抱え、心を痛めている人がいる・・・。
特にトラブルや問題発生時って、焦りと怒りなど負の感情がグルグルまわって、最悪な状態へ。
そんな時こそ、目の前や過去に目を向けず、
”視点を未来に向け、ピンチがチャンスになるヒント”
について書いていきたいと思います。
必要以上に悩み過ぎず、自責ばかりに目を向けないで。
一人で抱えすぎないで。
そんな想いで綴ります。
アドラー心理学から学ぶ
すべての悩みは「対人関係の悩みである」
アルフレッド・アドラー
「アドラー心理学」をご存じですか?
名前は知ってるけれど、よくわからない方のほうが多いかも。
もしくは、『嫌われる勇気』(岸見一郎、古賀史健:ダイヤモンド社)の書籍の方が有名かもしれませんね。
心理学などに興味がなかった私は、当時この本を最初に読んだとき、理解するのがすごく難しかったんです。
青年と哲人の対話により、繰り広げられる内容なのですが、哲人の視点にピンとこなかったというのが本音。
「理論ばっかり言ったって、人って変わらないし」
「こんなことで悩みが解決できたら誰も苦労しないやん」
そう思っていました。
しかし、仕事上で様々な人間関係のトラブル、メンタルダウンなどの対応をする中で、アドラー心理学を学んだのですね。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え/岸見一郎/古賀史健【3000円以上送料無料】価格:1650円 (2024/6/28 18:04時点) 感想(6件) |
その時に私の中で、「そうなんだ!」と腑に落ちたのが、以下2点です。
・目的論 人は過去ではなく、未来に向けた目的を持って行動している
・課題の分離 他者の問題(課題)は自分の問題とは切り離して考えるべき
今回はそのうちの一つ「目的論」を取り上げます。
目的論
「過去にいじめられたから人を信じられない」のではなく、「人を信じないことで傷つかないようにしている」ということ。
自己防衛の一つ。
他責にして、自分を正当化しようとするからなのでしょうね。
子どもの頃、ピアノを習っていたのですが、練習が大嫌いでした。
先生が結構厳しくて、レッスンに行くのもイヤ。
「先生が厳しいから行きたくない、ピアノ嫌い」
というのが表向きで、
「自分はどんどん上達するのに、自分はうまく弾けない。だから厳しいことを理由にしている」
のが本音だったんです。
(月謝を払ってくれたお父さん、お母さん、ごめんなさい)
誰しもこんな経験があると思います。
人と人との関係性の中で、「目的論」にある”未来に向けた目的をもって行動”
これが、お互いに意識出来たら、前向き、かつ建設的な対話が生まれます。
例えば、何か問題が発生時
原因は?なぜそんなことをしたの?
こう言ってしまいませんか?
しかも、結構きつい口調、厳しい顔で。
家庭内でお母さんが子どもに怒る時、ほとんどコレですよね笑
これは、過ぎてしまった過去に目を向けて原因を追究するだけ。
そこを追求したら、反省や内省はできても、そこで終わっては次に活かすことはできません。
ではこんな問いではどうでしょう?
次回、同じことを繰り返さないためには、何ができそう?
どんなことに気をつけたい?
ネチネチと原因追求されるより、次回同じ失敗をしないための方策を一緒に考えてもらっていると実感でき、
次は絶対同じことは起こさない!
と前向きに思考できます。
問いをかける側も、最初から頭ごなしに、
「なぜ?」「どうして?」「早く答えなさい」
とまくしたてると、自分で自分の怒りの沸点を上昇させるだけ。
これではお互いの関係性は悪化するだけです。
未来への方策を導く「傾聴」
実は、失敗や問題の原因の中に「感情」が含まれていることが多くあるんです。
不安、いらだち、焦り、不満、不本意、嫌悪・・・
丁寧に傾聴しながら、感情にもフォーカスを当てて原因を探っていくことが大事。
これができれば、「次回起こさないための方策」の軌道修正もしやすくなります。
そこでやっぱり、コレですよ、コレ!
特に職場で、問題が起こる時ってこんなことが多くないですか?
- 任せっぱなし(確認していない)
- 品質・認識の相違(アウトプットイメージが異なったまま進行)
- 完全なる失念(忘れている)
- 思い込み(きっとこうだろうと未確認の状態で進行)
- 役割が曖昧(担当者が自分ゴトと捉えておらず、業務が落ちる)
- スケジュール共有不足(スケジュール設定がない、共有されていない)
- そもそもやる気がない(放棄)
問題発生から、血相変えて関係者全員顔面蒼白、イヤーな雰囲気・・・。
自分を守るために他責が増えて、人間関係が悪くなる・・・
こうならないようにも、
相手の
「関心(やろうと思っていること、やっていること)」の
「関心(その奥にある価値観、想い、感情)」に
「関心(自己一致)」を向ける
これを意識することで、「なんだかまずそう!」というアラートが早く立ち、関係性悪化、状況悪化を回避できます。
仕事だけでなく、あらゆるシーンでこれを覚えて意識的に練習してみてください。
昨晩、遠く離れて住む次女から仕事の人間関係の件で、約1時間ほど長電話(今は長LINEというのかも)。
いろいろ話を聴いていましたが、
ふと次女が
「やっぱり、人の関心の関心に関心をむけないとあかんなー」
とつぶやきました。
幾度となく悩み相談の時にこれを伝えていましたが、彼女の中にストンと入ってきたのでしょう。
ママであるけれど、この仕事をしていて役に立ったと思えた瞬間💛
関心の関心に関心を向けるためのツールが「傾聴」でもあります。
だって、聴かないとわからないから。
私が仕事上で傾聴する理由の一つはこれでもあります。(他の要因の方がメインですけど)
皆さん、一人で苦しまないで!
傾聴スキルを身につけたら、
新しいリーダーシップの型が見えてきます。
昨日もお伝えしましたが、
神リーダーではなく「滑らないリーダー(私はあえて愛をもってスベリーダーと呼んでいますが)」には必ずなれます。
ぜひ、傾聴スキルを身につけて、自信をつけていきましょう。
個人的に相談したい!
という方は、20分無料相談も受けつけています。お気軽にご相談ください。
今日はここまで。
今日もしなやかにお過ごしください。
今日のひとこと
未来に目を向け、傾聴を使ってピンチをチャンスへ!