「キャリアに自信と笑顔を!」を掲げるセカンドアクトの岡本です。
「キャリアチェンジをしたらお給料はあがりますか?」
このご質問に対して皆さんならなんと回答しますか?
「大丈夫、上がりますよ!」
とお伝えしたいものの、それは人、スキル、環境、条件などによって異なります。
お金だけが目的の無防備、無計画、他責のキャリアチェンジは危険です。
自己理解をしっかりしたうえで、キャリアチェンジしてもらいたい!
そんな想いで綴ります。
キャリアチェンジで賃金はどうなる?
厚生労働省の、令和5年上半期の転職入職者の賃金変動状況をみると、以下のような状況のようです。
厚生労働省「転職入職者の賃金変動状況」より
ちなみに、
「増加」のうち「1割以 上の増加」は27.2%。
「減少」のうち「1割以上の減少」は 25.8%。
転職・入職により賃金が増加した人といえども全体の約4割弱ですから、必ずしも転職したからといって、
「お給料がめちゃくちゃ上がりました~♪」
ということは難しそうだということがわかります。
ですので、お給料面だけの理由で転職をすると、思っていたのと違う・・・ということになる懸念があります。
また上記はあくまで労働者全体での傾向なので、年代別にみてみると、
厚生労働省「転職入職者の賃金変動状況」より
やはり20代、30代では転職後賃金が上がりやすいけれど、年齢があがるにつれ、難しくなる現状があります。
しかし、これはあくまで統計データ。
自分の能力や経験、スキルをどの分野で、どのように活かすかによってお給料アップの転職は可能だと思います。
ただ、これだけは考えていただきたいこと。
それは、
お給料が上がることだけで、あなたの転職は成功ですか?
お仕事は生活の糧ですから、できるだけ多く得られるお仕事につけることは大事です。
しかし、お給料面だけで判断すると転職したけれど・・・・となる可能性があります。
転職前に考えておく大切な5ステップ
仕事を選択するうえで、何を優先にするのかは人それぞれ。
最近のZ世代と昭和時代の私とはすでに仕事に対する価値観は全く違います。
(こちらのブログに綴っています→管理職必見!ℤ世代を知る )
お給料はもちろん多いほうがよいけれど、それよりも
「確実に週休2日お休みできる」
「転勤はない」
「残業時間が少ない」
このような仕事内容ではないところに重きを置く世代もいれば、
「家族を養うために」
「35年の家のローン返済のために」
「子どもの教育費用のために」
なんとしてでも●万円以上の収入が必要」
という世代。
それぞれの世代間の仕事に対する価値観や背景は異なりますが、お給料が上がることだけで転職をした場合、
・仕事内容がどうしても自分と合わない
・表向きと全く違う(かなりブラック)
・慣れない仕事、成果を出せない仕事に対する自信喪失
・人間関係による悩み
・メンタルダウン
このような想定外のことに陥る懸念があります。
これはせっかくの転職がプラスになったとは言い難い。
自分の人生の大きな分岐点にもなる転職なので、お給料面だけで判断するよりも、
なぜ自分は転職したいのだろう?
なぜ転職の必要があるのだろう?
この転職で、どのように生きていきたいのだろう?
この転職で、誰が幸せになるのだろう?
このような問いを自分に投げかけてみてください。
そのうえで、以下のステップをやってみてください。
10個の理由を書き出す
優先順位をつける
上位3つの理由の本気度を確認する
転職後のメリット・デメリットを書き出す
仕事内容と自己スキル、適性のマッチング確認
これができてから、市場調査やその業界成長予測、他社調査などなど具体的な活動に入るほうが気持ちも行動も前に向きやすくなります。
なんとなく、そう思うではなく、人生を賭ける転職ですから、本気度大事です。
それが、お給料面であるならば、どんな苦難が待ち受けていようが突き進めるでしょう。
ただし、ご家族がいる方で「お給料アップ」だけを目的にする場合必ずご家族のご意向もきちんとお聞きしましょう。
勝手な判断や行動は、家族関係に溝が生まれますので。
「成功するためには、自分の情熱を見つけ、それに従うことだ。」
マーク・ザッカーバーグ
自分一人の壁打ちは非常に難しいです。
なんとなくわかっているつもりが、深く理解していない(したくないという時もあります)。
だからこそ、第三者に自己理解のための壁打ち(しっかり傾聴して、自分で答えを導き出すための壁打ち)してもらうのがベター。
ちなみに、傾聴スキルが高まると、一人壁打ちがしやすくなるんです。
傾聴って人に対しても、自分に対しても効果が高いんですよ。
そんな傾聴スキル向上にぜひお役立ていただきたいと思います。
今日はここまで。
今日もしなやかにお過ごしください。
今日のひとこと
転職の前の自己理解で、具体的な未来を手元に引き寄せる